基礎解説 2026-07-30

ゼロクリック検索の衝撃:Google検索の68%が「クリックなし」で終わる時代に

「検索順位が良ければ大丈夫」は本当か

自社サイトのSEO対策には自信がある。検索結果の上位に表示されている。だから大丈夫――そう考えている企業は少なくないと思います。

しかし、そもそも「検索結果に表示される」ことと「クリックされる」ことは、もはや同じ意味ではなくなりつつあります。米SparkToro社が2026年に発表した最新調査は、この前提そのものを揺さぶる数字を示しました。

ゼロクリック率、68%に到達

SparkToro社がSimilarweb社のクリックストリームデータをもとに分析した調査によると、2026年1〜4月の米国におけるGoogle検索のうち68.01%が、どのサイトにもクリックされずに終了していました。2024年時点の60.45%から、2年間で7.56ポイント上昇しています。[1]

同じ期間で、検索結果が別の検索へとつながる(=再検索される)割合は7.2ポイント上昇。Googleが検索結果内で直接回答を提示する一方、ユーザーはその回答を手がかりにさらに検索を重ねる、という行動パターンが強まっていることがうかがえます。[1]

AI Overviewsが表示されるとCTRは半分以下に

ゼロクリックを加速させている要因の一つが、検索結果の上部に表示される「AI Overviews」です。2026年時点でGoogle検索の20%以上にAI Overviewsが表示されており、表示された検索では通常のクリック率(CTR)が約60%低下することが分かっています。[1]

AI Overviewsは複数の情報源から内容を要約して検索結果の最上部に提示する仕組みです。これまで上位表示された自社サイトに流れていたはずのクリックが、要約を読んだ時点で完結し、サイトへは向かわなくなる――という構造です。

全体としての「クリックされない」傾向

2024年から2026年にかけて、少なくとも1回はクリックが発生した検索の割合は9.51ポイント低下(率にして22.9%の減少)しました。一方、Googleが2026年のI/Oで発表した「AI Mode」の利用者数は月間10億人を突破し、クエリ数は四半期ごとに倍増以上のペースで伸びているとされています。[1]

つまり、検索行動そのものが「クリックして自分でサイトを見る」から「検索結果・AIの回答内で完結する」方向へと、着実にシフトしているということです。

まとめ:クリックされない前提での情報設計を

  • 検索順位が良くても、検索結果内で情報が完結すればサイトへのクリックは発生しない
  • AI Overviewsが表示される検索では、CTRが約60%低下するというデータがある
  • 「クリックされてから内容を伝える」設計だけでなく、「クリックされなくても正しく引用・要約される」ための情報整備が重要になっている

[1] Google zero-click searches reach 68% in early 2026: Study ― Search Engine Land

監修:Gov Sync株式会社 AI検索最適化サービス担当 水野 明日香/最終更新日:2026年7月30日

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