今月の発見 2026-08-10

「評判」もAIは見ている

1年で6%から45%へ。地域の店舗探しでAIに聞く人が急増

米BrightLocal社が2026年3月に発表した調査によると、地域の店舗やサービスを探す際にAIツールへ推薦を求めた消費者の割合は、2025年の6%から2026年には45%へと急伸しました。AIはGoogleとFacebookに次ぐ第3位の発見チャネルとなり、Yelpやトリップアドバイザーといった従来の口コミプラットフォームを上回っています。[1]

ツール別では、ChatGPTが過去12ヶ月で31%の消費者に利用され最多。次いでGoogle AIモードが23%、Geminiが続きます。Microsoft CopilotやClaudeも前年より試用率が伸びています。[1]

AIの推薦を「口コミと同じくらい信頼する」人が42%

驚くべきは信頼度の高さです。消費者全体の42%が、AIプラットフォームの推薦を従来の口コミと同じくらい信頼すると回答。実際にAIを使ったことがある人に限ると、63%がAIの推薦を信頼し、不信感を示したのはわずか10%でした。[1]

一方で、AIユーザーの88%は「レビューが本物か確認する(51%)」「情報源を確認する(37%)」といった形でファクトチェックを行っており、97%が何らかの形でAIの推薦を実際の口コミと突き合わせて確認しています。AIは意思決定の「最終判断者」ではなく、「最初の入り口」として使われている実態がうかがえます。[1]

AIはGoogleの口コミしか見ていない、わけではない

ここが対策上、最も重要なポイントです。BrightLocal社CEOのMyles Anderson氏は次のように指摘しています。

"If your reputation only exists on Google, you are effectively invisible to the millions of people using ChatGPT to find local services."(評判がGoogleにしか存在しないなら、ChatGPTで地域のサービスを探す何百万人ものユーザーにとって、実質的に見えない存在になっている)[1]

ChatGPTやGeminiなどのAIツールは、Googleの口コミという「壁に囲まれた庭」の中を直接見ることができません。そのためAIは、口コミサイトだけでなく地域ディレクトリ・企業の公式サイト・SNス・その他の第三者情報源を横断して評判のパターンを読み取り、回答を生成しています。[1]

実際、Google単独の口コミへの依存度は前年の83%から71%へ低下しており、消費者の情報収集先はTikTok・Apple Maps・AIツールへと分散が進んでいます。[1]

AI検索対策として、評判管理に何が必要か

この調査結果は、AI検索対策における評判管理の考え方を大きく変えます。ポイントは3つです。

  • Googleだけに評判を集中させない:AIがアクセスできる複数の口コミサイト・ディレクトリに評判を分散させる「レビュー・エブリウェア」戦略が重要になる
  • 星評価の鮮度が問われる:消費者の31%は星4.5未満の店舗を検討から外し、74%は直近90日以内の口コミしか重視しない。古い高評価だけでは不十分
  • 要約されても崩れない一貫性を保つ:AIは口コミ本文ではなく、複数の口コミから読み取れる「パターン」を要約して提示する。個々の口コミの細部より、全体としての一貫した評判の傾向が重要になる

AI検索対策というと構造化データやllms.txtの設置に目が向きがちですが、AIが参照する情報源の一つである「評判(口コミ)」そのものの質と分布も、見落とせない対策領域です。

まとめ

  • 地域の店舗探しでAIに推薦を求める消費者は2025年の6%から2026年は45%へ急増し、AIは第3位の発見チャネルに
  • AIの推薦を口コミと同じくらい信頼する消費者は42%。ただしAIユーザーの88%はファクトチェックを行い、AIは「最初の入り口」として使われている
  • AIはGoogleの口コミだけでなく複数の情報源を横断して評判を判断するため、Google一極集中の評判管理では不十分になりつつある

[1] Nearly Half of Consumers are Asking AI for Business Recommendations ― BrightLocal(2026年3月10日公開、2026年4月15日更新)

監修:Gov Sync株式会社 AI検索最適化サービス担当 水野 明日香/最終更新日:2026年8月10日

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